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トップイベントレポート令和元年度アーティストトーク> 企画展「第25回日本陶芸展」関連催事

企画展「第25回日本陶芸展」関連催事

受賞作家によるアーティストトーク【最終回】

6月15日(土曜日)企画展の関連催事として、午前は、五味謙二氏、鈴木麻起子氏、午後からは飯沼耕市氏、小林哲生氏、由良利枝子氏をお迎えしてアーティストトークを開催致しました。
お話を伺って、それぞれの作家が「創作のインスピレーションを受ける部分について語っていたのが興味深く感じられました。
中でも鈴木氏からは、「同じ陶芸分野の作品から影響を受けると、それが自分の作風にも色濃く出る恐れがあるので、他分野のものを積極的に見たり聞いたりしている」、五味氏からは、「発想は外からではなく、自分の内側から来る」というお二人の言葉が大変印象的でした。
今回のアーティストトークも大変多くのお客様に参加頂き、作家の分かりやすい解説により展覧会を楽しんで頂きました。
「第25回 日本陶芸展」は、7月7日まで開催しております。現代日本のトップレベルの作品を身近に観て、本物のよさ、作品の存在感をぜひ味わいに来て下さい。ご来館お待ちしております。
 
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    五味謙二氏
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    鈴木麻起子氏
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    飯沼耕市氏
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    小林哲生氏
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    由良利枝子氏

受賞作家によるアーティストトーク【3回目開催】

5月25日(土曜日)企画展の関連催事として、清水正章氏、高橋義直氏をお迎えし受賞作家によるアーティストトークを開催しました。
清水氏からは、『よい作品は、用途が限定されてつくられている。よい作品をつくるのには、入れるものを想定してつくるとよい、そうすると作品としてしっかりする』とお話し頂きました。生活の器として、「使う人」を視点に入れて制作していることが伝わってきました。
 
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    清水正章氏
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    清水氏作品『白い器』
高橋氏からは、『自分の作品は、釉薬に特徴があるので、できるだけ形をシンプルにしている。この器は、貫入(釉と素地の収縮率の差により、焼成後の冷却時に生じた釉のひび模様のこと)を二重、三重にも見えるようにし、八重感を出している。すると奥行きを感じる作品に仕上がる』と作り方へのこだわりをお聞きすることができました。
 
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    高橋義直氏
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    貫入の入った作品
清水氏、高橋氏共に、アーティストトークが終わった後も、聞きに来て下さった方からの細かな質問等に丁寧に対応していただきました。部活動で見学に来ていた中学生にも気さくにお話して頂き、積極的に意見交換をする姿が見られました。
 
  • 受賞作家によるアーティストトーク
  • 受賞作家によるアーティストトーク
次回は、
  • 6月15日(土曜日)10:30~ 五味謙二氏・鈴木麻起子氏
  • 6月15日(土曜日)13:30~ 飯沼耕市氏・小林哲生氏・由良利枝子氏
を予定しております。作家の制作に対する思いや制作上の技などを直接聞くことができるチャンスですので、たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。

受賞作家によるアーティストトーク【2回目開催】

5月11日(土曜日)、企画展の関連催事として、午前中は、アイザワリエ氏、松井康陽氏、山路和夫氏、午後からは、久米みどり氏、牧野修一氏、宮本果林氏をお迎えし、受賞作家によるアーティストトークを開催しました。
アイザワ氏からは、リアリズムを追求していた大学時代の頃の話から、陶芸大学校に入学し、コンセプトついて悩んでいたこと、また、「吹き付け」という技法との出会いは、何気ない思いつきからだったことなどをお話し頂きました。
松井氏からは、今回出展した作品は、「植物の葉がどんどんわきあがっていくイメージ」で制作したことや、細かい模様をつくるのに土の伸び率や収縮率を緻密に計算してつくっていることなどを伺うことができました。
 
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    アイザワリエ氏
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    松井康陽氏
山路氏からは、長年第一線で奮闘してきたこと。作品については、一見すると白無地に見えるがよく見ると、陰影を生かした細かい模様が入っており、「日本的な奥ゆかしさ」を表現したということ。また、この模様には、伝統的なものからイスラム的な要素まで入っていることなど、お客様を作品に近づかせて、丁寧に説明して頂きました。

午後の部の、牧野氏は、実際に作品に貼り付けている小さな磁器片をお持ち頂き、実物を見せながら丁寧に説明して下さいました。今でも粘土選びには苦労をしており、割れと戦っていることや「寄瓷」というのは自分が造語したもので「寄木細工」に由来していることなどを熱く語って頂きました。
 
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    山路和夫氏
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    牧野修一氏
久米氏からは、「エネルギーの入った作品ができあがると、公募展などの発表の機会がタイミング良く来るんですよ」というお話から、「古代花」のシリーズは、「残るはずのないものが残っている」イメージで制作し、虫食いのような穴については、成形した後穴を削って形成していることなどをお話し頂きました。
宮本氏からは、モチーフは昔から象徴とされてきた動物を主に扱っていること。今回出展した作品の題名「暁」には、太陽が昇るときのように「明るい未来を待ち、願う」という思いが込められていることを語って頂きました。
 
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    久米みどり氏
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    宮本果林氏
今回は、陶芸に携わる方が沢山お越しくださり、「割れにくくするためにはどうしたらよいか」や「どんな種類の土をつかっているのか」など技法についての質問も多くいただきました。
次回のアーティストトークは会期中あと3回開催予定しております。
作家の制作に対する思いや制作上の技などを直に聞くことができるチャンスですので、たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。
  • 5月25日(土曜日)13:30~ 清水正章氏・高橋義直氏
  • 6月15日(土曜日)10:30~ 五味謙二氏・鈴木麻起子氏
  • 6月15日(土曜日)13:30~ 飯沼耕市氏・小林哲生氏・由良利枝子氏

受賞作家によるアーティストトーク

4月27日(土曜日)企画展の関連催事として、五味謙二氏、アイザワリエ氏をお迎えし受賞作家によるギャラリートークを開催しました。
五味氏からは、『shi-tou「シサ」』は、形を形成するのに4ヶ月、乾燥に2ヶ月、合計6ヶ月もの月日がかかったなど、形へのこだわりや作品をつくる際の行程などを詳しくお聞きすることができました。
アイザワ氏からは、吹き付けという技法との出会いやその方法を模索していることや、作品とともに成長していきたいという、熱い思いをお聞きすることができました。
当日は受賞作家のファンの方も沢山お越しくださり、質問も多くいただきました。作家と直接話ができるよい機会となりました。
次回のアーティストトークは会期中あと5回開催予定です。
作家の制作に対する思いなどを直に聞くことができるチャンスですので、皆様のご参加をお待ちしております。
  • 5月11日(土曜日)10:30~ アイザワリエ氏・松井康陽氏・山路和夫氏
  • 5月11日(土曜日)13:30~ 久米みどり氏・牧野修一氏・宮本りん
  • 5月25日(土曜日)13:30~ 清水正章氏・高橋義直氏
  • 6月15日(土曜日)10:30~ 五味謙二氏・鈴木麻起子氏
  • 6月15日(土曜日)13:30~ 飯沼耕市氏・小林哲生氏・由良利枝子氏
 
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    五味謙二氏
  • 受賞作家によるアーティストトーク
    アイザワリエ氏

掲載日 令和3年8月30日 更新日 令和3年8月31日
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