人間国宝 荒川豊蔵
展覧会案内
会期:平成20年4月19日(土曜日)~6月22日(日曜日)「志野」「瀬戸黒」の人間国宝、荒川豊蔵(明治27年~昭和60年/1894~1985)は、昭和を代表する陶芸家のひとりです。
岐阜県多治見出身の豊蔵は、京都宮永東山窯の工場長を経て、昭和2年(1927)北大路魯山人の星岡窯に勤めます。そして昭和5年(1930)、現在の可児市久々利大萱で、志野の筍絵筒茶碗の陶片を発見したことから、志野、黄瀬戸、瀬戸黒といった桃山時代のやきものが美濃(岐阜)産であることを実証し、以後、大萱に窯を築いて桃山の志野復興に生涯を費やします。昭和30年(1955)には国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、また昭和46年(1971)には文化勲章を受章しました。
本展では、初期から晩年にわたる志野、瀬戸黒、黄瀬戸などの代表作に加え、各地を訪れて制作した作品、書画や他の作家たちとの共作、さらに豊蔵が愛し範とした桃山陶などの古美術まで、あわせて約190点により、多彩な豊蔵芸術の全貌を紹介します。
《志野茶碗》
昭和28年(1953)
五島美術館蔵
《黄瀬戸竹花入》
昭和33年(1958)
愛知県陶磁資料館蔵
《志野筍絵陶片》
桃山時代(16世紀)
豊蔵資料館蔵
《志野筍絵茶碗 銘 玉川》
桃山時代(16世紀)
徳川美術館蔵
乾山
《色絵槍梅図茶碗》
江戸時代中期(17-18世紀)
MIHO MUSEUM蔵
荒川豊蔵
《淡墨桜の図》
昭和41年(1966)
荒川豊蔵
《志野筍絵茶碗 銘 随縁》
昭和36/39年(1961/1964)
豊蔵資料館蔵
荒川豊蔵
《色絵千古の桜鉢》
昭和40年頃(c.1965)
清荒神清澄寺蔵
荒川豊蔵作、奥村土牛絵
《志野鶴の絵茶碗》
昭和40年(1965)
愛知県陶磁資料館蔵
荒川豊蔵
《染付山水図飾皿 倣浦上玉堂》
昭和46年(1971)
豊蔵資料館蔵
荒川豊蔵
《瀬戸黒金彩梅絵茶碗 銘 さきがけ》
昭和38年(1963)
期間 | 平成20年4月19日(土曜日)‐6月22日(日曜日) |
---|---|
開館時間 | 午前9時30分から午後5時まで(入場は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日※ただし、4月28日、5月5日は開館、5月7日(水曜日)休館。 |
主催 | 茨城県陶芸美術館/東京新聞 |
協賛 | NEC |
後援 | NHK水戸放送局/茨城新聞社/笠間日動美術館 |
観覧料 | 一般700[550]円/高大生500[400]円/小中生250[200]円※[ ]内は、20名以上の団体料金。満70歳以上の方、障害者手帳・療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(1人まで)は無料。土曜日は高校生以下無料。 ※県立美術館4館の共通年間パスポート(一般3,000円/高大生2,000円/小中生1,000円)4月より発売。 |
このコンテンツに関連するキーワード
掲載日 令和3年7月1日
更新日 令和3年8月27日