世界に誇る和製テーブルウェア オールドノリタケと懐かしの洋食器
展覧会案内
会期:平成20年9月27日(土曜日)~11月16日(日曜日)2008年は、日本が鎖国を解きヨーロッパ諸国と修好通商条約を集結して150年目にあたります。貿易によってもたらされた西洋の文物は、日本人の生活スタイルに変化を与えました。やがて鹿鳴館に象徴される西洋文化の導入とともに、ヨーロッパ製陶を学ぶ時代が到来し、有田をはじめ、京都、瀬戸、横浜で和製の洋食器が作られるようになりました。以後、日本の洋食器は試行錯誤をしながら発展を続け、次第にノリタケを中心とした日本の輸出陶磁が、欧米で一世を風靡するに至りました。しかし、「NIPPON」と呼ばれたそれらの輸出陶磁の多くは、欧米人の好みにあわせたもので、日本国内向けのデザインではありませんでした。
一方国内では、大正から昭和初期にかけての都市部で、カフェーや洋食屋、デパートがハイカラな生活スタイルを提供しはじめ、それまでの欧米人好みの輸出陶磁とは違う、わが国ならではの和洋融合のデザインを生み出しました。名実ともに〈日本独自の洋食器〉が花開くこととなったのです。
本展は、明治から大正期におけるオールドノリタケなど輸出陶磁を概観した上で、わが国における洋食器文化発展の軌跡を追います。世に大正ロマン、昭和モダンと言われ、日本人の好むデザインへと発展した洋風陶磁器を一堂に会し回顧する、わが国初の本格的な展覧会です。守屋コレクションを中心に200点余りの和製テーブルウェアの華麗なる変遷をご堪能下さい。
《オウム彫像付蓋物》
日本陶器
大正末~昭和初期
守屋コレクション
《オリーブ文鉢》
日本陶器
大正7~昭和5年頃(1918~30年頃)
守屋コレクション
《幾何文蓋物》
日本陶器
大正末~昭和初期
守屋コレクション
《少女文コンポート》
日本陶器
大正7~昭和5年頃(1918~30年頃)
守屋コレクション
《帆船文蓋付飾壷》
日本陶器
明治41~大正15年(1908~26年)
守屋コレクション
《蝶文鉢》
日本陶器
明治44~大正10年(1911~21年)
守屋コレクション
《ひまわり文デミタスセット》
東洋陶器
大正末~昭和初期
守屋コレクション
《幾何文皿・マヨネーズセット》
日本陶器
大正7~昭和15年頃
(1918~40年頃)
守屋コレクション
《松文ティーセットより
ポット、砂糖入れ、碗皿》
日本陶器
昭和15~20年(1940~45年)
守屋コレクション
《婦人彫像化粧セット》
日本陶器
大正7~昭和5年頃
(1918~30年頃)
守屋コレクション
《花鳥文碗皿》
窯印「肥碟山深川造」
幕末~明治初期(1860~70年頃)
守屋コレクション
期間 | 平成20年9月27日(土曜日)~11月16日(日曜日) |
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開館時間 | 午前9時30分から午後5時まで(入場は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日 ※ただし、10月14日(火曜日)は休館、10月13日(月曜日)、11月3日(月曜日)は開館。 |
主催 | 茨城県陶芸美術館 |
後援 | NHK水戸放送局/茨城新聞社/笠間日動美術館 |
企画協力 | アートプランニングレイ |
観覧料 | 一般600[500]円/高大生450[350]円/小中生250[200]円 ※[ ]内は20名以上の団体料金。 ※満70歳以上の方、障害者手帳・療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料。 ※11月13日(木曜日)茨城県民の日は全ての入館者無料。 |
お問合せ | 0296-70-0011 |
交通案内
電車 | JR常磐線で上野~友部駅(特急70分)友部駅から 「かさま観光周遊バス」(料金100円、定員36名)で15分。友部駅でJR水戸線に乗り換え笠間駅(9分)下車。笠間駅からタクシーを利用して5分。 |
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車 | 北関東自動車道、友部インターから10分、笠間西インターから15分。常磐自動車道、岩間インターから25分、水戸インターから30分。 |
駐車場 | 笠間芸術の森公園北駐車場(300台)をご利用ください。 |
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掲載日 令和3年7月1日
更新日 令和3年8月27日