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テーマ展「久米みどり展 -いのちの変奏曲」

展覧会案内

会期:2020年1月2日(木曜日)から5月10日(日曜日)

久米みどり展
 
水戸を拠点に活躍する久米みどり(1951- )は、46歳から作陶を開始するという遅咲きのキャリアを持ちながらも、いまや国内のみならず海外にも発表の場をひろげ、現代陶芸界に独自の位置を占める作家です。
久米の創作を導くのは、はかなさや危うさの中にもたしかに息づく「いのち」へのまなざしです。胚胎はいたいし、芽吹き、伸び、膨らみ、開き、弾け、枯れ、朽ちて、また再生する植物を思わせるオブジェは、目ではとらえられないほどゆっくり流れる時間の一瞬一瞬の記憶を切り取ったかのようです。これらは見る者に、作品の内側に力強く宿る生命の温もりやうごめきを感じさせることでしょう。
茨城県陶芸美術館は、代表作のひとつ《墨色古代花》(2011)に、2017年から2018年にかけて作家から寄贈された18点を加えた合計19点の久米みどりの作品を所蔵しています。本展覧会では、ゆったりと円弧を描き白い肌をもつ「記憶のか・け・ら」のバリエーション、同じような肌合いでレース細工のように脆い化石の花を表した「古代花」シリーズ、その発展形で花芯をクローズアップした「花の精」シリーズなどの収蔵作品が、初めて全点一堂に会します。あたかも変奏曲を奏でるかのごとく緩やかに繋がりつつ展開する、ゆたかな作品世界をご堪能ください。
 
展示
会期 2020年1月2日(木曜日)から5月10日(日曜日)
会場 茨城県陶芸美術館 第2展示室
開館時間 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日(ただし、1月13日、2月24日、5月4日は開館)、1月14日(火曜日)、2月25日(火曜日)、5月7日(木曜日)
主催 茨城県陶芸美術館
観覧料 一般320(260)円/満70歳以上160(130)円/高大生260(210)円/小中生160(130)円
※(   )内は、20名以上の団体料金。
※障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳又は指定難病特定医療費受給者証をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料
※土曜日は高校生以下無料。
※2月22日(土曜日)は70歳以上無料。
※同時開催中の企画展チケットにて本展もご覧いただけます。
 
  •   
    久米みどり
    photo:大谷健二
 

主な作品

  • 語らひ
    語らひ
    2001年
  • 記憶のか・け・ら
    記憶のか・け・ら
    2002年
 
  • 巣のか・た・ち
    巣のか・た・ち
    2007年
 
  • 墨色古代花
    墨色古代花
    2011年
  • 花の精 爽
    花の精 爽
    2015年
 

関連ドキュメント

交通案内

交通
電車 JR常磐線で上野駅から友部駅(特急70分)友部駅から 「かさま観光周遊バス」(料金100円、定員36名)で20分。友部駅でJR水戸線に乗り換え笠間駅(9分)下車、笠間駅からタクシーを利用して5分。
北関東自動車道、友部インターから10分、笠間西インターから15分。
常磐自動車道、岩間インターから25分、水戸インターから30分。
駐車場 笠間芸術の森公園北駐車場(300台)をご利用ください。
交通のご案内:周遊バスルートマップ

掲載日 令和3年7月1日 更新日 令和3年8月30日

カテゴリー

  • テーマ展「久米みどり展 -いのちの変奏曲」