華麗なるノリタケの挑戦-オールドノリタケから現代のマスターピースコレクションへ-
展覧会案内
会期:平成28年10月1日(土曜日)~12月11日(日曜日)「ノリタケ」の名で広く知られるノリタケカンパニーリミテドの起源は、森村市左衛門と豊兄弟が明治初期にはじめた日米貿易にさかのぼります。1876年(明治9)、二人は東京銀座に「森村組」を創業、同年豊は渡米しニューヨークに友人らと「日の出商会」を設立、森村組が輸出する日本の骨董品や陶磁器類など雑貨品の販売を手がけました。1878年(明治11)、豊は独立して「日の出商会モリムラブラザーズ(後のモリムラブラザーズ)」を新たに設立、森村組のアメリカにおける販売拠点として陶磁器を主力商品に業績を拡大していき、オリジナルの陶磁器作りも始めました。
森村組はアメリカでの需要に応えるため、瀬戸の窯元から仕入れた素地に、各地の優れた画工に画付けさせた陶磁器を輸出していましたが、やがてそのデザインを日本風のものからアメリカ人好みの西洋風へと転換。さらにニューヨークに図案部を新設して日本からデザイナーを送り、現地の流行に直接触れながらデザインを描かせ、それを日本の森村組が製品にして輸出するというシステムを確立します。
こうして事業を拡大した森村組は1904年(明治37)、名古屋「則武」の地に、素地の製造から画付けまでを手がける本格的な洋食器の製造をめざして「日本陶器合名会社」を創立、近代的な工場を建設しました。以後今日まで、地名を冠した「ノリタケチャイナ」は世界中に輸出されるとともに、日本の洋食器産業をリードし続けています。
本展では、株式会社ノリタケカンパニーリミテド(1981年「日本陶器」から社名変更)の特別協力のもと、今日オールドノリタケとして知られる明治~大正期の輸出用の華麗な花瓶や飾皿、そのデザイン画をはじめ、時代とともに変遷する様々なテーブルウェア、そして現代の粋を凝らしたマスターピースコレクションまで、110年にわたり続けられているその華麗なる挑戦の歩みを、同社所蔵品により紹介します。
会期 | 平成28年10月1日(土曜日)~12月11日(日曜日) |
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会場 | 茨城県陶芸美術館 地階企画展示室 |
開館時間 | 午前9時30分から午後5時まで(入場は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(ただし10月10日(月曜日)は開館、翌11日(火曜日)休館) |
主催 | 茨城県陶芸美術館 |
特別協力 | (株)ノリタケカンパニーリミテド |
観覧料 | 一般820(670)円/高大生620(510)円/小中生310(260)円 ※( )内は、20名以上の団体料金。 ※満70歳以上の方、障害者手帳、療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料。 ※土曜日は高校生以下無料。 |
【県北芸術祭相互割引】
県北芸術祭のパスポートをご提示いただいた方は、本展を団体割引料金でご覧になれます。
また本展チケットをご提示いただくと、県北芸術祭のパスポートを前売料金で購入できます。
主な作品
色絵金盛薔薇風景文蓋付飾壺
1891-1921年 ※
色絵エナメル金盛婦人文飾壺
1891-1921年 ※
色絵花文飾壺(林 直三:画)
1927年
色絵盛上薔薇文双耳花瓶 1891-1921年 ※
色絵盛上薔薇文双耳花瓶 1891-1921年
色絵花鳥文ティーセット 1920-1930年
マスターピースコレクション ティーセット「Queen's Garden」2011年
デザイン画帖 1905-1906年
色絵盛上薔薇文双耳花瓶 1891-1921年
※は画像提供:出雲文化伝承館
交通案内
電車 | JR常磐線で上野駅から友部駅(特急70分)友部駅から 「かさま観光周遊バス」(料金100円、定員36名)で20分。友部駅でJR水戸線に乗り換え笠間駅(9分)下車、笠間駅からタクシーを利用して5分。 |
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車 | 北関東自動車道、友部インターから10分、笠間西インターから15分。 常磐自動車道、岩間インターから25分、水戸インターから30分。 |
駐車場 | 笠間芸術の森公園北駐車場(300台)をご利用ください。 ※会期中、芸術の森公園内でイベントがある場合は駐車場が有料となりますが、展覧会をご覧いただく方は美術館受付で領収書と引き換えに返金します。 |
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掲載日 令和3年7月1日
更新日 令和3年8月27日