アラビア窯‐フィンランドのモダンデザイン‐
展覧会案内
会期:平成25年1月2日(水曜日)~3月10日(日曜日)
あなたと暮らしたい
北欧を代表する陶磁器メーカーアラビア窯の歩みを紹介するとともに,日々の暮らしの中に息づくデザインを改めて見つめ直します。
「パラティッシ」ビルガー・カイピアイネン
1969-73年、1988年、2000年-
岐阜県現代陶芸美術館蔵
1873年ヘルシンキ郊外のアラビア地区にて創業したアラビア窯は、北欧を代表する陶磁器メーカーであり、そのシンプルでありながら、ぬくもりのある良質な日用食器は世界中で愛されてきました。アラビア窯の特徴は「アラビア・アート・デパートメント(芸術部門)」と呼ばれる自由な創作の場を所属アーティストに与えている点にあります。アーティストは恵まれた環境の中で試験を繰り返し、意匠を研究すると共に量産品のデザインを担います。その自由な創作活動は、日用食器のデザインにも反映され、素晴らしい製品が次々に生み出されてきました。
アラビア製品の特色はカイ・フランク(1911-1989)の『キルタ』(1953-1975)に代表されるシンプルな形態と、ビルガー・カイピアイネン(1915-1988)の『パラティッシ』(1969-1974、1988、2000-)に代表される華やかな装飾にあります。戦後、世界に先駆けて集合住宅が誕生したフィンランドでは、収納スペースをとらない機能的なデザインの日用食器が好まれたと同時に、長く厳しい冬の生活に彩を添える華やかな装飾をまとった日用の器が求められたのです。
本展覧会では、アラビア窯の初期から現在の製品を展示し、アラビア窯の歴史を紹介します。併せてアラビア窯に在籍しながら個人作家としても活躍する陶芸家の作品を展示し、フィンランド陶芸の芸術的側面にも迫ります。岐阜県現代陶芸美術館コレクションを中心に約100点により、北欧を代表する陶磁器メーカーアラビア窯の歩みを紹介するとともに、日々の暮らしの中に息づくデザインを改めて見つめ直します。
【展示構成】
出品総数 98点
※会場の都合により、若干点数が変わることがございます。予めご了承下さい。
「オーバルプレート“ バード ”」
ビルガー・カイピアイネン
1970年代
「ウォールプレート“フルーツ”」
ビルガー・カイピアイネン
「キルタ」
カイ・フランク
1953-1975年
岐阜県現代陶芸美術館蔵
「ライス・ポーセリン」
フリードル・ホルツェル=キエルベルク
1942-1974年
岐阜県現代陶芸美術館蔵
「ハーレキン“カーニバル”」
インケリ・レイヴォ
1988-1993年
岐阜県現代陶芸美術館蔵
「ピッチャー“ストーリーバーズ”」
カティ・トゥオミネン=ニイーットゥラ
1993年
岐阜県現代陶芸美術館蔵
期間 | 平成25年1月2日(水曜日)~3月10日(日曜日) |
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主催 | 茨城県陶芸美術館 |
後援 | NHK水戸放送局・茨城新聞社 |
協力 | 岐阜県現代陶芸美術館・有限会社スコープ・株式会社スキャンデックス |
開館時間 | 午前9時30分から午後5時まで(入場は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(1月14日(月曜日)、2月11日(月曜日)は開館。1月15日(火曜日)、2月12日(火曜日)は休館。) |
観覧料 | 一般700[550]円/高大生500[400]円/小中生250[200]円 ※[ ]内は20名以上の団体料金。 ※満70歳以上の方、障害者手帳・療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料。 ※冬季休業期間を除く土曜日は高校生以下無料。 |
交通案内
電車 | JR常磐線で上野~友部駅(特急70分)友部駅から「かさま観光周遊バス」(料金100円、定員36名)で20分友部駅でJR水戸線に乗り換え笠間駅(9分)下車、笠間駅からタクシーを利用して5分 |
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車 | 北関東自動車道、友部インターから10分、笠間西インターから15分、常磐自動車道、岩間インターから25分、水戸インターから30分 |
駐車場 | 笠間芸術の森公園北駐車場(300台)をご利用ください。 |
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掲載日 令和3年7月1日
更新日 令和3年8月30日