企画展「欲しいがみつかる・うつわ展 -笠間と益子-」
展覧会案内
会期:平成30年9月22日(土曜日)~12月9日(日曜日)近年、これまでの陶芸のイメージを変えるような新しいタイプの作品をつくる作家が次々と登場しています。作品には、作家自身が思い描いたことが産地の伝統的なスタイルや材料などにとらわれることなくストレートに表現されており、多くのものが高いデザイン性を備えています。新しいタイプのうつわをつくる作家が活躍するようになった背景には、陶芸を本格的に学ぶことができる研究機関の存在と、情報化社会の発達があります。多くの産地には、研究所、指導所、大学校と呼び名は違いますが、陶芸を学ぶことができる専門機関が存在します。現在活躍している作家の多くはこれらの専門機関において、職人ではなく作家になることを目標に陶芸を学んだ経歴をもっています。また、情報化社会の発達は、材料を手に入れることや販売網を広げることを容易にし、産地の伝統にとらわれることなく活動できる環境をつくりだしました。
その中でも、関東を代表する陶芸の産地として知られる茨城県の笠間と栃木県の益子は、戦後の生活様式の変化によるやきものの需要の激減という危機を、新しい生活様式にあったやきものづくりへの転換や陶芸家の養成に力を入れることで乗り切ったという経緯があり、作家が自由に活動できる風土があります。そして現在では、全国から陶芸を志す人々が集まり、多くの個人作家が活躍しています。
本展では、笠間と益子を活動の拠点とする55名の作家と、全国の産地で活躍する7名の作家の約250件の作品により、作家の個性や現代の感覚が取り入れられた新しいタイプのうつわの魅力と共に、自由な作陶活動を育む陶芸産地、笠間と益子の魅力を紹介します。「使ってみたい」「飾ってみたい」など、欲しいうつわがみつかる展覧会です。
会期 | 平成30年9月22日(土曜日)~12月9日(日曜日) |
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会場 | 茨城県陶芸美術館 地下1階企画展示室・2階第2展示室 |
開館時間 | 午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日 ただし、9月24日(月・祝)、10月8日(月・祝)、11月5日(月曜日)は開館。9月25日(火曜日)、10月9日(火曜日)は休館。 |
主催 | 茨城県陶芸美術館 |
協力 | 益子陶芸美術館 |
助成 | 芸術文化振興基金 |
観覧料 | 一般720(570)円/満70歳以上360(280)円/高大生510(410)円/小中生260(210)円 ※( )内は、20名以上の団体料金。 ※障害者手帳、療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料。その他免除規定の詳細は、美術館までお問い合わせください。 ※土曜日は高校生以下無料。 ※11月13日(火曜日)県民の日は入場無料 |
出品作家
62名の作家による約250件を展示全国の産地
鈴木麻起子・田淵太郎・新里明士・二階堂明弘・藤田佳三・吉村茉莉・和田的笠間
東香織・阿部慎太朗・植竹敏・大貫博之・大野佳典・沖誠・金髙実音世・上林秀明・鯨井円美・グラハム マクアリスタ・黒田隆・桑原哲夫・桑原典子・Keicondo・澤田勇人・島﨑小乙里・鈴木環・鈴木美汐・須藤訓史・数納賢一・高見沢美穂・滝沢三奈子・中野明彦・中村考夫・根本幸一・根本峻吾・橋口暢弘・浜岡満明・原陶工房(原純夫・京子)・原田譲・平松祐子・比呂・穂髙隆児・本田あつみ・町田幸・森川泰治・森田公亮・山崎さおり益子
阿久津雅土・石川若彦・伊藤剛俊・えきのり子・遠藤薫・大塚温子・久保田健司・斉藤ダイスケ・島田東秋・武田敏彦・竹之内太郎・田代倫章・中園晋作・本橋里美・我妻淳・若菜綾子・渡辺キエ主な作品
沖誠 テーブルウェア 2018年 個人蔵
えきのり子 茶器揃 2018年 個人蔵
阿部慎太朗 レリーフ皿 2018年 個人蔵
伊藤剛俊 ティーセット 2018年 個人蔵
高見沢美穂 まんまるマグカップ 森模様のピッチャー 2018年 個人蔵
若菜綾子 ティーセット 2018年 個人蔵
桑原哲夫 ティーセット 2018年 個人蔵
竹之内太郎 しのぎシリーズ 2018年 個人蔵
交通案内
電車 | JR常磐線で上野駅から友部駅(特急70分)友部駅から 「かさま観光周遊バス」(料金100円、定員36名)で20分。友部駅でJR水戸線に乗り換え笠間駅(9分)下車、笠間駅からタクシーを利用して5分。 |
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車 | 北関東自動車道、友部インターから10分、笠間西インターから15分。 常磐自動車道、岩間インターから25分、水戸インターから30分。 |
駐車場 | 笠間芸術の森公園北駐車場(300台)をご利用ください。 |
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掲載日 令和3年7月1日
更新日 令和3年8月27日