麗しのマイセン展
展覧会案内
会期:平成26年4月26日(土曜日)~7月13日(日曜日)ヨーロッパで初めて硬質磁器の焼成に成功したドイツのマイセン磁器製作所は、1710年の創業より300年を超える歴史の中で、食器はもとより数多くの魅力的な作品を生み出してきました。なかでも人物をかたどったフィギュリン(彫像)は、絵師としてマイセンの絵付を完成させたヨハン・グレゴリウス・ヘロルトや、優れた彫刻家で原型制作師のヨハン・ヨアヒム・ケンドラーらの登場により、ヨーロッパにおける磁器彫像(人形)製作の先駆的な存在となりました。それらは、プロイセンのフリードリヒ大王やロシアのエカテリーナ二世をはじめとするヨーロッパの王侯貴族たちを魅了し、製作所には注文が殺到するようになります。権力者たちの特別な発注は、技術力や芸術性の向上に寄与することともなり、マイセンは、ヨーロッパにおける磁器製造のパイオニアとしてその名を広くとどろかせ、他窯にも多大な影響を与えていきました。
本展は、小早川春信氏より岐阜県現代陶芸美術館蔵館に寄贈された19世紀のマイセン人形を中心とする約100 点のコレクションによって、その魅力に迫ろうとするものです。19世紀のマイセン磁器製作所は、過去の様式を復刻したため、当時つくられた人形はマイセンを代表する彫像家が活躍した黄金期の雰囲気を湛え、なおかつ19世紀ならではの明るく鮮やかな色彩が特徴です。様々な寓意を秘めた男女の語らいや、あどけない子どもをかたどった人形たち、そして豪華なディナーセットなど、その優雅で愛らしい世界をお楽しみください。
主な作品
※すべてマイセン磁器製作所・岐阜県現代陶芸美術館蔵
〈庭師の少年少女〉
マイセン磁器製作所
19世紀後半 岐阜県現代陶芸美術館
花飾ポプリ壺「科学」
1895 年頃
魚籠形壺「水の寓意」
19世紀後半
貼花鳥飾蓋付壺
19世紀後半
羊飼の休息
19世紀後半
羊飼
19世紀後半
山羊に乗る仕立て屋
19世紀後半
ループを持つ少年
19世紀後半
五感の寓意「聴覚」
19世紀後半
花飾朝食用セルヴィス
19世紀後半
期間 | 平成26年4月26日(土曜日)~7月13日(日曜日) |
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開館時間 | 午前9時30分から午後5時まで(入場は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日[ただし、祝日の場合は開館、翌平日休館。4月28日(月曜日)は開館] |
主催 | 茨城県陶芸美術館 |
後援 | 笠間市/朝日新聞水戸総局/茨城新聞社/ NHK水戸放送局/産経新聞社水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局 |
観覧料 | 一般720[570]円/高大生510[410]円/小中生260[210]円 ※[ ]内は、20名以上の団体料金。 ※冬期休業期間を除く土曜日は高校生以下無料。 ※満70歳以上の方、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料、土曜日は高校生以下無料。 |
交通案内
電車 | JR常磐線で上野駅~友部駅(特急70分)友部駅から 「かさま観光周遊バス」(料金100円、定員36名)で20分。友部駅でJR水戸線に乗り換え笠間駅(9分)下車、笠間駅からタクシーを利用して5分。 |
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車 | 北関東自動車道、友部インターから10分、笠間西インターから15分。 常磐自動車道、岩間インターから25分、水戸インターから30分。 |
駐車場 | 笠間芸術の森公園北駐車場(300台)をご利用ください。 ※陶炎祭(4/29~5/5)の期間中は駐車場が有料になりますが、展覧会をご覧いただく方には美術館受付で返金いたします。 |
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掲載日 令和3年7月1日
更新日 令和3年8月27日