没後10年 人間国宝 松井康成展
展覧会案内
会期:平成25年4月20日(土曜日)~6月16日(日曜日)
織りなす模様 色彩シンフォニー
色の異なる土を組み合わせて成型し、同時に模様を作り上げる「練上手」の技法により、昭和生まれの陶芸家として初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)となった松井康成(1927-2003)の没後10年の回顧展。
松井康成「練上玻璃光壺」
2001年
茨城県陶芸美術館蔵
昭和2年、長野県に生まれた松井康成は、30歳で茨城県笠間市にある月崇寺(げっそうじ)の住職となり、中国や日本の古陶磁研究ののち、練上の技法に絞って試行錯誤を重ね、独自の表現世界を創造しました。種類の異なる土の組み合わせは、収縮率などの違いから破損しやすいため、基本となる土を同じものとし、そこに少量でも鮮やかに発色する呈色剤を混ぜる「同根異色」の方法により、練上による表現の可能性を格段に拡げました。
本展は、線文様に代表される初期の練上作品に始まり、ロクロで内側から膨らませ表面に亀裂を誘う「嘯裂(しょうれつ)」から、磁器に近い土の組成と硬質な輝きを特徴とする晩年の「玻璃光(はりこう)」に至るまで、多彩な展開を示した松井康成の壮大な芸術世界を代表作約100点により紹介する展覧会です。
【展示構成】
出品総数 103点
※会場の都合により、若干点数が変わることがございます。予めご了承下さい。
「練上嘯裂文大壺」
1979年
茨城県陶芸美術館蔵
「黄瀬戸壺」
1960年
「練上線文深鉢」
1974年
「練上嘯裂文大壺(シルクロード)」
1981年
「練上地象裂文壺」
1980年
笠間稲荷美術館蔵
「堆瓷文方壺(春の松)」
1983年
東京国立近代美術館蔵
「練上風白地大壺(ロプノール)」
1987年
茨城県陶芸美術館蔵
「晴白練上壺(潮)」
1989年
東京国立近代美術館蔵
「萃瓷練上大壺(華華)」
1983年
期間 | 平成25年4月20日(土曜日)~6月16日(日曜日) |
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主催 | 茨城県陶芸美術館 |
後援 | 朝日新聞社水戸総局・茨城新聞社・NHK水戸放送局・笠間市・笠間市教育委員会・(社)笠間観光協会 |
開館時間 | 午前9時30分から午後5時まで(入場は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(4月29日(月曜日)、5月6日(月曜日)は開館。5月7日(火曜日)は休館。) |
観覧料 | 一般700[550]円/高大生500[400]円/小中生250[200]円 ※[ ]内は20名以上の団体料金。 ※満70歳以上の方、障害者手帳・療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料。 ※長期休業期間を除く土曜日は高校生以下無料。 |
交通案内
電車 | JR常磐線で上野~友部駅(特急70分)友部駅から「かさま観光周遊バス」(料金100円、定員36名)で20分友部駅でJR水戸線に乗り換え笠間駅(9分)下車、笠間駅からタクシーを利用して5分 |
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車 | 北関東自動車道、友部インターから10分、笠間西インターから15分、常磐自動車道、岩間インターから25分、水戸インターから30分 |
駐車場 | 笠間芸術の森公園北駐車場(300台)をご利用ください。 |
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掲載日 令和3年7月1日
更新日 令和3年8月27日