知って楽しむ陶芸 楽しむ編
知って楽しむ陶芸
「陶芸って難しそう…」と感じる人もいるかもしれませんが、「伝統工芸」ばかりが陶芸ではありません。 現代作家の自由な作品や、暮らしを彩る器など、新しくて面白い陶芸の世界が広がっています。
楽しみ方のご提案
ギャラリートーク
コレクション展や企画展ごとに、作品の見どころを分かりやすく紹介します。ワークショップ
企画展の内容に合わせて大人から子どもまで楽しめる内容で実施しています。セルフガイド
企画展ごとに、作品や作家の解説ガイドを配布しています。こどもワークシート
企画展をより楽しむための、こども向けワークシートを配布しています。
多彩な企画展
陶芸美術館では、身近なテーマから陶芸の面白さを発見できる、さまざまな企画展を開催しています。色や形、技法や作り方などを知ることで陶芸を楽しめるような、過去の企画展をご紹介します。
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胸キュンCOLORS 窯芸の色
いわゆる窯芸と呼ばれている陶芸とガラス、その表現に見られる豊かな色彩に着目し、色をテーマに陶芸作品とガラス作品を展示。 -
大人も子どもも楽しい かわいい陶とカッコいい焼
ポップな模様やシャープなかたちの器から、迫力満点の巨大なオブジェまで、かわいくてカッコいい、個性豊かな作品たちをご紹介。 -
やきもの植物園
「やきもの植物園」として、植物を題材にした、さまざまな技法と表現を用いた陶芸作品を展示。 -
やきものって何ダ?
やきものがどのように作られ、どのように使われてきたのかに迫る美術館・博物館8館による共同企画展「やきものって何ダ?」を開催。
作家・作品紹介
陶芸家紹介
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板谷波山(文化勲章受章)
茨城県下館市に生まれる。明治27年東京美術学校彫刻科卒業後、石川県工業学校に彫刻科教諭として赴任。彫刻科の廃止にともない陶磁科に移り、本格的な陶磁器の研究に着手した。
明治36年上京、田端に居を構え、郷里の筑波山にちなんで「波山」と号し、陶芸家としての道を歩み始めた。貧窮の生活の中で窯を築き、明治39年初窯に成功し、翌年には東京勧業博覧会で三等賞を受賞。
以後様々な展覧会・博覧会で入選・受賞を重ね、陶芸界での地位を不動のものとしていった。
波山の作品は、釉下彩(下絵付)による斬新なデザインの彩磁や波山創始として知られる葆光彩磁、見事な彫文様を活かした氷華磁や白磁、さらに青磁による作品など、いずれの作品も端正で格調高く、気品に満ちている。 -
松井康成(重要無形文化財「練上手」保持者)
長野県に生まれる。明治大学文学部を卒業後、笠間市の古刹月崇寺の住職を継ぎ、昭和35年境内に築窯し、広く中国古陶磁の技法を研究した後、練上に絞った作陶活動を展開させていった。
練上は、色や濃淡の異なる土を組み合わせていくことによって様々な文様を表す技法であるが、性質の異なる二種類以上の陶土を用いるため、土の収縮率の違いなどから乾燥や焼成の段階で割れることも多く、高度な技術を要する。
松井は、練上で用いる色土の収縮率を同じにするための研究を重ね、練上技法を様々に応用して次々と独自の手法を発表し、陶芸界に新生面を切り拓いた。
現代陶芸作家紹介動画
掲載日 令和3年8月24日
更新日 令和3年9月10日
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