ヘレンド展 -皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯-
展覧会案内
会期:平成29年9月23日(土・祝)~12月3日(日曜日)1826年、ハンガリーの美しい古都ブダペストから遠からぬ小さな村ヘレンドの工房で、磁器の生産が始まりました。ヘレンドは、1851年のロンドン万国博覧会で、イギリスのヴィクトリア女王からディナーセットの注文を受けたのを機に、一躍その名をヨーロッパ中に広めました。牡丹と蝶が中国風にデザインされた文様は「ヴィクトリア文様」と呼ばれ、現在まで受け継がれています。ロンドン万博以後、ヘレンドは、ドイツのマイセンやフランスのセーヴルと並ぶ高級磁器工房として発展を遂げ、世界的な陶磁器ブランドとしての地位を築いていきます。オーストリア・ハンガリー二重帝国のフランツ・ヨーゼフ皇帝一族のための「フランツ・ヨーゼフ」シリーズや、イギリスのウエールズ公への贈り物となった「ウエールズ」シリーズが誕生し、皇帝が皇妃エリザベートのために注文した中国風の「ゲデレー」シリーズは、皇妃の愛用品の一つとなりました。時流が大量生産へと向かう19世紀末、手作業で最高の陶磁器づくりを目指したヘレンドは、その芸術性の高さからヨーロッパの多くの王侯貴族に愛され、名実共にハンガリー芸術を代表する存在となり、今日に至っています。
本展では、ブダペスト国立工芸美術館、ヘレンド磁器美術館、ハンガリー国立博物館などが所蔵する約150件の作品により、その時代毎に技術の粋を凝らし、華麗に変遷する様々なテーブルウェア、そして現代の斬新な表現まで、ヘレンド約190年の歴史とその魅力を紹介します。
会期 | 平成29年9月23日(土・祝)~12月3日(日曜日) |
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会場 | 茨城県陶芸美術館 地階企画展示室、2階県民ギャラリー |
開館時間 | 午前9時30分から午後5時まで(入場は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(ただし10月9日(月・祝)は開館、翌10日(火曜日)休館。11月13日(月・県民の日)は開館、翌14日(火曜日)も開館。) |
主催 | 茨城県陶芸美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会 |
後援 | ハンガリー大使館 |
協賛 | ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、日本テレビ放送網 |
協力 | Lufthansa Cargo AG |
企画協力 | アートインプレッション |
観覧料 | 一般820(670)円/高大生620(510)円/小中生310(260)円 ※( )内は、20名以上の団体料金。 ※満70歳以上の方、障害者手帳、療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料。 ※土曜日は高校生以下無料。 |
主な作品
色絵金彩「ゲデレー」文ティーセット
1875年頃 ブダペスト国立工芸美術館
色絵金彩「ハンガリアン・ナショナル」
文皿 1896年頃
色絵金彩「ウエールズ」文蜥蜴飾りティーセット
1874年 ブダペスト国立工芸美術館
「トロンプ・ルイユ」花卉果実飾り皿
1887年か
色絵金彩「ヴィクトリア」文ティーセット
1850年頃 ヘレンド磁器美術館
色絵金彩「バラトンフュレド風景」図コーヒーセット
1860年代 ブダペスト国立工芸美術館
色絵金彩「皇帝」文コーヒーセット
1860年頃 ブダペスト国立工芸美術館
色絵金彩花卉獅子飾り蓋八角壺
1890年頃
交通案内
電車 | JR常磐線で上野駅から友部駅(特急70分)友部駅から 「かさま観光周遊バス」(料金100円、定員36名)で20分。友部駅でJR水戸線に乗り換え笠間駅(9分)下車、笠間駅からタクシーを利用して5分。 |
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車 | 北関東自動車道、友部インターから10分、笠間西インターから15分。 常磐自動車道、岩間インターから25分、水戸インターから30分。 |
駐車場 | 笠間芸術の森公園北駐車場(300台)をご利用ください。 ※「笠間浪漫(10月中旬)」期間中は有料になりますが、当館の展覧会をご覧になる方は受付で領収書と引き換えに返金いたします。 |
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掲載日 令和3年7月1日
更新日 令和3年8月27日