企画展「いばらき工芸大全III 染織の巻」
展覧会案内
会期:平成30年1月2日(火曜日)~3月11日(日曜日)本展は当館が陶芸にとどまらず工芸全般に視野をひろげて、いばらきゆかりの工芸品の魅力を紹介するシリーズの第3弾です。いばらきと染織の関わりは古く、県内の三つの神社には養蚕の始まりとされる金色姫の伝説が伝わっています。また、風返稲荷山古墳(7世紀頃)の副葬品に付着していた貴重な経錦や麻など、古墳時代の染織も伝わっています。さらに遺跡から出土する糸巻き等の製作の道具や、『常陸国風土記』『延喜式』『万葉集』などの文献資料からは、いばらきが染織品生産の産業の盛んな地であったことがわかります。起源が奈良時代の絹粗布「あしぎぬ」とされるほど古い結城紬は、昭和31年(1956)に国の重要無形文化財、昭和51年(1976)に技術保存会が重要無形文化財保持団体に認定され、平成22年(2010)にはユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。近代に入ると作家として創作活動を行う染織家も登場し、文展・帝展・日展と長く活躍した桜井霞洞や、水戸藩士の家系を継ぎ重要無形文化財「友禅」保持者(人間国宝)に認定された中村勝馬から現在活躍中の作家まで、染織の可能性を追求し、独自の表現を発表する作家を多く輩出してきました。さらに明治に入って生産が途絶えた宮城県白石の紙布を、いばらきの西ノ内和紙の職人と協力しながら作る紙布作家の作品も展示します。
本展では、約80点の染織作品により、時代をこえて受け継がれる技と作品との魅力をご紹介します。
会期 | 平成30年1月2日(火曜日)~3月11日(日曜日) 前期:1月2日(火曜日)~2月4日(日曜日) 後期:2月6日(火曜日)~3月11日(日曜日) |
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会場 | 茨城県陶芸美術館 地階企画展示室 |
開館時間 | 午前9時30分から午後5時まで(入場は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(ただし1月8日(月・祝)、2月12日(月・振替休日)は開館、翌1月9日(火曜日)、2月13日(火曜日)休館 |
主催 | 茨城県陶芸美術館 |
特別協力 | 茨城県工業技術センター繊維工業指導所 |
助成 | 芸術文化振興基金 |
観覧料 | 一般720(570)円/高大生510(410)円/小中生260(210)円 ※( )内は、20名以上の団体料金。 ※満70歳以上の方、障害者手帳、療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料。 ※土曜日は高校生以下無料(長期休業日を除く)。 |
主な作品
須藤玲子「たなばた」平成17年(2005)
桜井霞洞「漁労之図」昭和3年頃(c.1928)
桜井貞子「絹紙布風通絣紅梅織着物『満ちる春』」(部分)平成5年(1993)
鉄地金銅張半球形八脚雲珠(風返稲荷山古墳 くびれ部箱形石棺外出土馬具のうち) 古墳時代(7世紀頃)茨城県指定文化財 かすみがうら市歴史博物館
浅野榮一「唐桟橋」平成27年(2015)
本場結城紬技術保待会「平結城亀甲絣着尺 160通し」昭和30年(1955) 東京国立近代美術館
土手千鶴子「水草 木綿地タピストリー」平成15年(2003)
中村光哉「遊園地」昭和41年(1966)水戸市立博物館
交通案内
電車 | JR常磐線で上野駅から友部駅(特急70分)友部駅から 「かさま観光周遊バス」(料金100円、定員36名)で20分。友部駅でJR水戸線に乗り換え笠間駅(9分)下車、笠間駅からタクシーを利用して5分。 |
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車 | 北関東自動車道、友部インターから10分、笠間西インターから15分。 常磐自動車道、岩間インターから25分、水戸インターから30分。 |
駐車場 | 笠間芸術の森公園北駐車場(300台)をご利用ください。 ※「笠間浪漫(10月中旬)」期間中は有料になりますが、当館の展覧会をご覧になる方は受付で領収書と引き換えに返金いたします。 |
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掲載日 令和3年7月1日
更新日 令和3年8月30日